石原文学に挑戦した結果】湘南夫人 [ 石原 慎太郎 ]

お題「この前読んだ本」

湘南夫人 (講談社文庫)

内容紹介(出版社より)
あれは 誰にも秘密
二人だけの 夢ーー

豊饒な海ーー
湘南を舞台に
ある一族の
栄枯の美を描いた
石原文学の真骨頂

11年ぶりの文芸誌連載長篇小説

湘南に大邸宅を構え、
巨大企業グループを擁する北原家。
急逝した三代目の若き未亡人・紀子は、
二代目の非嫡出子・志郎と結ばれ、
その血脈を繋いでいる。
しかし、複雑に入り組んだ一族の関係に、
やがて変化の兆しがあらわれるーー。

What)これは何のための本か?

鎌倉のでかい家に住んでいる一族を中心とした小説。

 

Why)この本を読む理由は何か?

石原文学に初挑戦してみたんだぞ!

今週のお題「2024年にやりたいこと」

 

How)この本が伝える解決法は何か?

現代が舞台なのに、なんなのだ、この絶対的な昭和感は!?

総評

2018年〜2019年に連載されていた作品だというのに、なぜこんなにも昭和臭が強いのでしょうか……!

ゴルゴ13やルパン三世は、時代に合わせたテーマの扱いがすごくうまい。
そう、すごくうまいので、そこまでは期待してはいけません。

駄菓子菓子。

今回の「湘南夫人」は、現代らしさが皆無なのです。

舞台は、ちゃんと現代なんですよ?
東日本大震災から何年も経っているという設定で。

「これは昭和の頃にあった出来事です」といったほうがむしろ自然なほど。

文章の構成・言い回し、登場人物のセリフや思考など、とにかく、おじいちゃんぽい

「かっこいいおじいちゃん」ではなく、「シルバー臭が……」という、ちょっと嫌な方面で。

 

簡潔なストーリー展開で、読むのにそんなに時間はかかりません。

石原文学の洗礼を浴びたい人は、おためしください。

 

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湘南夫人 (講談社文庫)