内容紹介(「BOOK」データベースより)
少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇。以来、深海の悪夢に苦しみながら生きてきた橘樹は勤務先の全日本音楽著作権連盟の上司・塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠を掴むこと。身分を偽り、チェロ講師・浅葉桜太郎のもとに通い始めるが…少年時代のトラウマを抱える潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。『金木犀とメテオラ』で注目の新鋭が想像を超えた感動へと読者を誘う、心震える“スパイ×音楽”小説!
What)これは何のための本か?
JASRAC的なお仕事の青年が、音楽教室に通うという小説。
読書感想文全国コンクールの課題図書(高等学校の部)なんだそうです。
Why)この本を読む理由は何か?
本屋大賞のことで話題になっていたので!
How)この本が伝える解決法は何か?
おおう、この本を読書感想文全国コンクールの課題図書(高等学校の部)に指定した人、鬼だな。
こんなにハラハラする話、多感な高校生じゃ心臓に悪くてギュウギュウしちゃうよ。
総評
いや、おもしろいよ。
めちゃめちゃ面白いんだけど、私、大人ですからね。
多少ハラハラしたり、胸が締め付けられるような事件が作中で起こったとしても、大丈夫です。
でもそれは大人だからで。
リアルに感じられる現代文学作品だからこそ、思春期の高校生だったら、頭の中でグルグルしちゃって、怖くて先が読めなくなっちゃうかもしれません。
人は死なないんだけど、現実的な内容だからこそ怖くなっちゃう。
でも最後にはきちんとハッピーエンドですよ。
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