へたっぴさんのための身体の描き方入門 アタリの取り方編 なんでお前は絵が描けないんだ!? [ 森永みぐ ] → アタリは難しいものです

へたっぴさんのための身体の描き方入門 アタリの取り方編

内容紹介(出版社より)
いつも顔ばかり描いている人、「顔だけ絵師」になっていませんか?体はいろんな可動パーツが組み合わさって、いろんな動き・ポーズが表せるから、うまく描くのが大変です。そんなときは「下描きの下描き」であるアタリをきちんと取ってから描き進めましょう! とはいっても、そもそもアタリをきちんと取れたら苦労しません。そこで本書では、アタリをどうやって描けばよいか、体のパーツごとに丁寧に解説しました。それぞれのパーツをいろんな角度から描く場合のテクニックや、練習するときのコツなどもしっかりと解説しています。

<本書はこんな人にオススメです>
・顔だけじゃなく全身もしっかり描きたい
・さまざまな角度で人物を描きたい
・体のパーツをラクに描きたい
・動きのあるキャラを描きたい
・デフォルメしてもヘンに見えないように描きたい

What)これは何のための本か?

絵を描くときにアタリをちゃんととろうという本。

いかにも初心者向けというタイトルに盛られていますが……

今週のお題「盛り」

Why)この本を読む理由は何か?

へたっぴなので、自分のレベルに合ったわかりやすい本を探しています。

 

How)この本が伝える解決法は何か?

これはある程度…というか、かなり描ける人が洗練するための内容ですね。

総評

「アタリ」って、いろんな本が簡単にいうけれども、そもそもアタリを取るという行為自体が難易度ウルトラ高いです。

なんですけど、その肝心のアタリの取り方を「下手な人間でもちゃんとできる」ようにしてくれている本というのが、見つからないのです。

 

この本に書いてあることは正しいことなのですが、「へたっぴ」はこんなに複雑なアタリを取ることはできません。

この本のレベルだと、少なくとも、シャシャっとロボットの立ち絵が描けるくらいのスキルが無いとできません。

うーん、たとえるなら、キン肉マンのサンシャインみたいなものをスラスラ描けなくちゃいけない。

そして、「へたっぴ」がいきなりサンシャインを描くのは、ものすごく難しいです。

そもそも、教本を見ただけでサンシャインのような構造物を描ける人というのは、すでにものすごく絵がうまい。

 

この手の本は、一応目を通したからにはちょっとやってみるんですが…

いやー、サンシャイン難易度高すぎ。
10体描いたものの、すべてがメチャクチャ。
で、手本も複雑でつらすぎてギブアップ。

ゆでたまご先生への尊敬の念が増して、終了しました。

 

超真面目な話をすると、サンシャインのような構造物は、ちょっと(1mm以下)の狂いでものすごく違和感が出ちゃうのです。
だから、本当に難易度高いんですよ。

イラストの世界というのは「サンシャインのようなアタリが取れて当たり前」という、恐ろしくレベルの高い次元にあるのです。

自然物(そのへんに生えてる草木)はもっとゆるやかで、柔軟性があって、いろんなことが許容されます。
なので、ムサビの油絵学科の人だって、「へたっぴさんの身体の描き方」になってたりするんですよっ。

 

私は「サンシャインが描けるようになるまでのステップがもっと小刻みになっていて、どんなに下手っぴな人間でもクリアできるようになっている一冊」を探しております。

 

↓本のあらすじはコチラでどうぞ

へたっぴさんのための身体の描き方入門 アタリの取り方編