あらすじ&レビュー
内容紹介(「BOOK」データベースより)
はじめまして。背筋と申します。この本に収録されている様々な形式の文章は、オカルト雑誌に掲載する特集のために、ライターの私と、編集者で友人でもある小沢くんの手によって収集されたものです。それらは、近畿地方の「ある場所」に関連した文章です。私たちは、「ある場所」に潜む怪異の存在に気づきました。そして、調べを進める中で小沢くんが消息を絶ってしまいました。私は彼を捜しています。どうか皆さんこの本をお読みいただき、情報をお持ちの方はご連絡ください。
これは何のための本か?
ホラー小説だ!
この本を読む理由は何か?
書評欄におすすめとして掲載されていて。
この本が伝える大切なことは何か?
あくまでモキュメンタリーなので「本当に呪われるかも!?」と思い込んでビビり散らかさないようにしてください。
総評
わかっていても、手法としてとても面白く、話もいい感じに人気のホラー要素を取り込んでいて、読み応えがありますよ。
モキュメンタリーというのは、ドキュメンタリー風に見せかけて実はフィクションという、ハイブリッドな作品です。
ドキュメンタリーは実話に基づいたお話を紹介するものですけれど、こっちのモキュメンタリーは「まるで本物みたいに読み手は捉えてしまうけれど、あくまで創作」という手法です。
あくまでフィクションでありつつも、真剣にドキュメンタリー調の文章なので、リアルさが普通のホラー小説よりも格段に上がってきます。
他に面白かったモキュメンタリーと言えばこちら。
なので、うちの子どもがこの本に興味を示してしまったときには、
「これはそういった手法で書かれた、あくまで作られた小説だからね」
と事前に知らせておきました。
そうじゃないと、小学生なら本気で信じてしまいかねないので、ご注意ください。
うふふ。
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