内容紹介(「BOOK」データベースより)
心眼で人を観察しろ。本質だけが浮かび上がる。街頭に立ち、顔を見続け、指名手配犯を炙り出す“見当たり捜査班”。新米刑事・片桐は、犯人を見つけられないー。一方、ベテラン刑事・稲本は、圧倒的な結果を残す。新たに就任した捜査一課長は、ハイテク捜査を実施、「見当たり捜査班不要論」をぶち上げた。絶体絶命のピンチを、片桐は脱することができるのか?
What)これは何のための本か?
警察の、指名手配犯を毎日探す部署のお仕事です。
Why)この本を読む理由は何か?
相場英雄さんの新刊は、出たらチェックしています。
How)この本が伝える解決法は何か?
防犯カメラの映像はそりゃ便利なのだけれど、それだけに頼っていたら警察から人が動くノウハウがなくなってしまい、危険なんじゃないかと。
いくつものテーマで指摘していた中で、そこが一番気になりました。
総評
「見当たり捜査班」という部署のお仕事、初めて読みました。
仕事の内容がストーリーに沿って、とてもわかりやすく解説されていて、こういうところで相場英雄さんは「取材が丁寧!」だと思います。
いつもだったらバババンとあがっているはずの参考文献がないのも、そういう「生の声が元だから」という理由なのではないかと憶測。
各登場人物も個性がしっかり出ていて、そこも非常にテンポよく読めた理由になっています。
「ハラハラドキドキのサスペンス」要素は少なめですが、読んでいて警察のお仕事の苦労やありがたさがわかり、ドキュメンタリー的な感動がありました。
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