1億7600万の監視カメラ、1万の検閲語
民主化なしの「超未来国家」
人口13億の「厄介な隣人」はどこへ向かうのか?崩壊説を尻目に急速な経済成長を遂げた人口13億の大国・中国。
旧満州からチベット、内モンゴルまで、その隅々を旅した著者は、至るところで不動産バブルの副産物で「鬼城」と呼ばれるゴーストタウンに出くわす。
高層ビルが林立する超モダンな廃墟が建てられる元となった「錬金術」の仕組みに着目し、日本と異なる国家体制、組織のあり方、国民性を読み解く新中国論。『橘玲の中国私論』改題。
What)これは何のための本か?
中国のデラックス廃墟「鬼城」めぐりなどを含む、中華人民共和国についての本。
Why)この本を読む理由は何か?
新聞ではあまり良く伝わってこない、知っているようで知らない隣国について、気になっているため。
How)この本が伝える解決法は何か?
「鬼城」という超豪華な建物の数々が廃墟になっている様は、圧巻。
総評
中華人民共和国の文化背景や社会システムについて、知らなかったことがたくさんありました。
なぜ鬼城と呼ばれるデラックスな廃墟が存在するのか自体は、意外とページが少なかった気がします。
んでも、カラー写真が巻頭についていて、驚きの光景です。
周辺について説明しなければ、その話題にたどり着けないからなんですね……。
それほどまでに。
日本が受けた大陸文化の影響などの話題もあり、中国だけでなく、グローバルをつまみ読みするような感覚で読むことができました。
↓本のあらすじはコチラでどうぞ
今回読んだものは、2018年の文庫版です。
「改訂版」とついている単行本のほうが古くて、2015年にも出ていました。