内容紹介(「BOOK」データベースより)
『物語の種』ができるまで。読者が物語の「種」を投稿する。(体験談、思い出、好きなフレーズ、写真…なんでもOK!)→有川ひろが、選んだ「種」を元にして「小説」を書く。→十粒の「種」が選ばれ、十篇の「小説」ができあがる。→それをまとめて、本書が完成。次に選ばれる「種」は、本書を読んだあなたの投稿かも?
What)これは何のための本か?
コロナ禍の間に、読者からの投稿を募って、短編小説を書かれていたそうです。
Why)この本を読む理由は何か?
有川 ひろ(有川浩)先生の最新作が出たと聞いて
How)この本が伝える解決法は何か?
ああー、じっくり読める、深い長編が読みたかったなあー。
総評
近年読んだ有川ひろ先生の長編では「イマジン?」。
これはワクワク・ハラハラしてとてもおもしろかったです。
今回はとりあえず「新作出た!」で、さっそく手を出して読んだものの……。
読みたかったものではない感じの短編が多かったです。
時々あるのですが、著者の方の趣味がゴリ押しされて、胸焼けが発生するといいますか……。
暦年のネタ使い回しの多さも気になりました。
「著者の方の趣味」って、ベストセラー作家でも伝え方が難しいんですかね。
知らなかったジャンルについて、新鮮な気持ちで感嘆しながら拝読できるタイプの小説もあれば、煩わしさ・ノイズとして感じてしまう小説もあって。
ファン人口の多いジャンルである「宝塚」についての描写が多いです。
今回の「物語の種」を読んでみても、むしろ一般の方から宝塚の魅力を紹介された時のほうが興味を持てました。
(私に良さを伝えてくれた一般の方が、すごくうまかったのかもしれない)
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