ドラマも再放送、カズオ・イシグロの「 わたしを離さないで」土屋政雄訳
去年の11月にこの本を予約していて、ようやく順番が回ってきました。
予約が本当に込み合っていたのか、途中で滞納した人がいたのかは謎(笑)。
ともかく、今ではノーベル文学賞受賞の騒ぎでたいへんなことになっております。
うーん、ナウい。
日本でドラマ化もされていて、ちょうど再放送やってるのだそうですね。
英訳の本は苦手な調子のものが多く、違和感なく読める本がとても少ないです。
駄菓子菓子、この本は大丈夫でした。
アルジャーノンに花束を新版 (ハヤカワ文庫) [ ダニエル・キイス ]もそうなのですが、良作かつ良訳にめぐり合うというのは本当に幸運。
お話的にも、「アルジャーノンに花束を」のような後味が残るものなのです。
ええ、人の業を見ますよ。
海外作品は、訳が悪いと、いくら現地で絶賛されててもこっちでげんなりですよ~。
日本でもっと人気が出るべき世界の名作って、実はいっぱいあるんだろうなぁ。
逆も、きっとそう。
日本アニメも、最初から英語で全部作って、我々もそれを見れたらいいんですけどねー(笑)。
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていくー全読書人の魂を揺さぶる、ブッカー賞作家の新たなる代表作。
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
イシグロ,カズオ
1954年11月8日長崎生まれ。1960年、五歳のとき、海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育つ。その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イースト・アングリア大学大学院で創作を学ぶ。一時はミュージシャンを目指していたが、やがてソーシャルワーカーとして働きながら執筆活動を開始。1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞した。1989年発表の第三長篇『日の名残り』では、イギリス文学の最高峰ブッカー賞に輝いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)