内容紹介(「BOOK」データベースより)
「ケアレスミスが多い」「人間関係がうまくいかない」-生活や仕事上で問題を抱える「大人の発達障害」が注目を集めて久しい。実はその中に「高学歴でありながら、発達障害を抱えている人」が少なからず存在する。「エリート」のイメージと「障害」の実情の狭間で理解が得られず、周囲と自分を比べては落ち込み、アイデンティティの葛藤を抱える…。当事者、大学教員、精神科医、支援団体への取材を通じて、発達障害が取りざたされる背景にある「異質であること」「非効率的であること」に不寛容な社会の姿を浮かび上がらせる。
What)これは何のための本か?
発達障害の中でも、高学歴な人たちにスポットをあてたルポルタージュ。
Why)この本を読む理由は何か?
新聞で紹介されていて。
How)この本が伝える解決法は何か?
難しい、あまりにも周囲の対応の難易度が高すぎる。
総評
たとえば、マタハラ・セクハラ・パワハラとかだと、
「誰に対してもそんな事を言ってはいけません」
という社会通念上のモラルやマナーが軸なので、わかりやすいです。
駄菓子菓子、今回読んだ本では、高学歴かつ発達障害という方への接し方がとても難しいと感じました。
- 発達障害だということは、周囲に告知したくない
- 普通の人にかける言葉が、心を閉ざすきっかけになってしまう
- 発達障害の人向けの対応が合わないので、傷つく
上記のような状況で、「じゃあ、周囲の人間はどうしたらいいんだろう……」と悩むのは、私だけではないと思います。
ご本人は発達障害だと周りに言いたくなくて、でも普通に接してくると心を閉ざすきっかけになって、発達障害の人向けの対応では傷つく。
この本の提言は、「高学歴の発達障害に対応できるよう、社会的に整備してくれ」という内容でした。
「普通に接してはいけない」というところが、実社会でどうしていいかわからない最大の難所です。
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