今週のお題「上半期ベスト◯◯」
これは上半期ベスト「お得でてんこ盛り本」です。
超豪華アンソロジー。
内容紹介(出版社より)
衝突事故直前の車載AIが最後の審判を繰り広げる八島游舷「Final Anchors」、恋人の死体を盗んだ女が超常の存在へ愛を問う斜線堂有紀「回樹」、大正時代の屋敷で少女二人の運命を怪死事件が結ぶ芦沢央「九月某日の誓い」、徳川光圀の命を受けた学者たちが和歌コンピュータを発明する夜来風音「大江戸しんぐらりてい」など、新世代作家たちによる書籍化前の傑作14篇。伴名練によるSF入門14本を併録の超大型アンソロジー
What)これは何のための本か?
伴名練さんが選んだ、今の時代だからこそ読みたい「SF入門14本」を併録したブ厚いアンソロジー。
Why)この本を読む理由は何か?
新聞に載っていたので。
How)この本が伝える解決法は何か?
読み応えたっぷりだし、バラエティに富んでいて、すごく楽しかった。
超豪華ビュッフェのようなアンソロジー。
総評
掲載作家陣は以下の通り
Final Anchors(八島游舷)
回樹(斜線堂有紀)
点対(murashit)
もしもぼくらが生まれていたら(宮西建礼)
あなたの空が見たくて(高橋文樹)
冬眠世代(蜂本みさ)
九月某日の誓い(芦沢央)
大江戸しんぐらりてい(夜来風音)
くすんだ言語(黒石邇守)
ショッピング・エクスプロージョン(天沢時生)
青い瞳がきこえるうちは(佐伯真洋)
それはいきなり繋がった(麦原遼)
無脊椎動物の想像力と創造性について(坂永雄一)
夜警(琴柱遥)
イチオシは、オモロイをすべて詰め込んでくれたハイパー・サイバーパンク・エンターテイメント・SFの「ショッピング・エクスプロージョン(天沢時生)」です。
かと思えば、「回樹(斜線堂有紀)」や「九月某日の誓い(芦沢央)」は静かに読ませてくれる物語だし、
「大江戸しんぐらりてい(夜来風音)」のような超時代SF作品もあって、
どことなくムーミン谷を彷彿とさせる「夜警(琴柱遥)」は締めくくりにぴったりでした。
こんな贅沢な本が存在していいのか!? と、血沸き肉踊りましたよ!
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