サイコパス 中野信子(むかしは10月10日が体育の日でしたね)
この手の本を読むと、たいていロンブローゾの学説が出てきます。
(「犯罪人類学の父」と呼ばれている、犯罪者の頭蓋骨の形状を調べた人)
で、最新の学説としてのこの本も、ロンブローゾの学説の根幹的な部分を肯定しています。
でも、
犯罪が遺伝によるものだとしても、
教育には犯罪を防ぐ効果はちゃんとあるんだって。
駄菓子菓子、教育だってタダではない。
そして、教育に犯罪を防ぐ効果があるといっても、かなーりマンツーマンで綿密にケアしないと効果が出ないそうなのですよ。
難しいですね。
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【内容情報】(出版社より)
平気でウソをつき、罪悪感ゼロ
……そんな「あの人」の脳には秘密があった!
外見はクールで魅力的。会話やプレゼンテーションも抜群に面白い。しかし、じつはトンでもないウソつきである。不正や捏造が露見しても、まったく恥じることなく平然としている。時にはあたかも自分が被害者であるかのようにふるまう。
残虐な殺人や善良な人を陥れる犯罪を冷静沈着に遂行する。他人を利用することに長け、人の痛みなどこれっぽっちも感じない。
……昨今、こうした人物が世間を騒がせています。しかも、この種の人々を擁護する人も少なくありません。
もともとサイコパスとは、連続殺人鬼などの反社会的な人格を説明するために開発された診断上の概念です。しかし、精神医学ではいまだ明確なカテゴリーに分類されておらず、誤ったイメージやぼんやりとした印象が流布していました。
ところが近年、脳科学の劇的な進歩により、サイコパスの正体が徐々に明らかになっています。脳内の器質のうち、他者に対する共感性や「痛み」を認識する部分の働きが、一般人とサイコパスとされる人々では大きく違うことがわかってきたのです。
しかも、サイコパスとは必ずしも冷酷で残虐な犯罪者ばかりではないことも明らかになってきました。大企業のCEO、政治家、弁護士、外科医など、大胆な決断をしなければならない職業の人にサイコパシー傾向の高い人が多いという研究結果もあります。
また、国や地域で多少の差はあるものの、およそ100人に1人の割合で存在することもわかってきました。そればかりか、人類の進化と繁栄にサイコパスが重要な役割をはたしてきた可能性すら浮上しているのです。
最新脳科学が、私たちの脳に隠されたミステリーを解き明かします。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
とんでもない犯罪を平然と遂行する。ウソがバレても、むしろ自分の方が被害者であるかのようにふるまう…。脳科学の急速な進歩により、そんなサイコパスの脳の謎が徐々に明らかになってきた。私たちの脳と人類の進化に隠されたミステリーに最新科学の目で迫る!
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 サイコパスの心理的・身体的特徴(サイコパス事件簿/サイコパスの心理的・身体的特徴とは?)/第2章 サイコパスの脳(サイコパスの脳の知覚能力、学習能力/「勝ち組サイコパス」と「負け組サイコパス」)/第3章 サイコパスはいかにして発見されたか/第4章 サイコパスと進化/第5章 現代に生きるサイコパス/第6章 サイコパスかもしれないあなたへ
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
中野信子(ナカノノブコ)
脳科学者。東日本国際大学特任教授、横浜市立大学客員准教授。1975年生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。医学博士。2008年から10年まで、フランス国立研究所ニューロスピン(高磁場MRI研究センター)に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)