世界ではじめての女性大統領のはなし/ラウン・フリーゲンリング/作 朱位昌併/訳

今週のお題「絵本」

あらすじ&レビュー

世界ではじめての女性大統領のはなし

内容紹介(「BOOK」データベースより)
1980年、北欧の小さな島国アイスランドで世界ではじめての女性大統領が誕生しました。どうして、それまで女性は大統領になれなかったのでしょうか。そこには、いまでも世界がかかえる女性への根強い偏見がありました。自分と社会を信じて行動して大統領になったヴィグディス,フィンボガドッティルのおどろくべき人生とはー。アイスランド書店員文学賞児童書部門、レイキャヴィーク児童文学賞イラスト部門、受賞。

これは何のための本か?

1980年にアイスランドで、世界初の女性大統領が誕生したときをテーマにした絵本。

 

この本を読む理由は何か?

人づてにこの本の存在を聞いて。

 

この本が伝える大切なことは何か?

北欧ライフスタイルに浸透しているジェンダー観について、絵本で入門できる良書です。

総評

小さな少女が、今では引退した大統領へインタビューするという形式で話が進みます。

世界初の女性大統領は、アイスランドです。

そしてそれに先駆けて、アイスランドでは女性たちによる大規模なストライキが決行されていました。
これが1975年で、当時、国家を揺るがす大事件となっていたのでござるよ。

日本人は、男女間の不平等が存在していても、このような大胆な行動に出てきませんでした。

ジェンダーの問題だけでなく、全般的にそういう国民気質なのですが……。

アイスランドの女性ストライキから、実はもう50年ほどが経っています。

北欧はW.W.IIの頃から女性がバリバリと活躍していたといいますが、日本のジェンダー格差はどんな風に追いついて行けるのか(または追いつけない根本的理由があるのか)、考えてみたくなる題材です。

 

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世界ではじめての女性大統領のはなし