高校受験は「内申点アップ」が9割/桂野 智也:教師の評価基準を徹底的に解剖した、戦略的内申点攻略本

通知表の裏側にある評価基準を正しく理解し、戦略的に主体性をアピールするということが解説されています。

内容自体は非常に素晴らしく、このジャンルの本の中では、教師の採点基準に最も深く切り込んだ一冊だと感じました。特に行動評価や、今の教育現場で重視されている「主体的に学習に取り組む態度」といった観点で、どうポイントを稼ぐかという解説が、他の類書よりも群を抜いて具体的です。私たちの時代とは違う、現代の絶対評価の仕組みを理解する上でも非常に役立ちます。

ただ、一冊の中で保護者向けのアドバイスと中学生本人向けのメッセージが混在しており、ターゲットが少し曖昧なのが惜しいところ。中学生が自分で読むには解説が大人向けすぎて、少し使いにくい印象を受けました。本人に読ませるなら、別のわかりやすい入門書の方が適しているかもしれません。

また、成績上位層をさらに伸ばしたいという場合には、少し物足りなさを感じる可能性もあります。

特に、著者が推奨されているノートのメソッドは、かなりの手間と根気が必要です。ここまで細かくやらなければいけないのか……と、見ただけでげんなりしてしまう子も多いはず。もう少し手軽なチェックリスト形式などの工夫が欲しいところで、正直、我が家ではこのノート術を取り入れる予定はありません。

とはいえ、内申点の仕組みをブラックボックスにせず、具体的に言語化した点は一読の価値があります。まずは内申点の正体を知りたいという親御さんには、非常に強力な武器になるはずです。

 

高校受験は「内申点アップ」が9割