がん闘病について考えると…:がん消滅の罠 完全寛解の謎 [ 岩木一麻 ]

このミス大賞。 大賞だけど、優秀賞の京の縁結び縁見屋の娘 (宝島社文庫) [ 三好昌子 ]よりも泣けるかっつーと、そんなことはない。 県警外事課クルス機関 (宝島社文庫) [ 柏木伸介 ]のように昨今旬な話題で引き込ませるような仕掛けもない。

最終局面でめくるめく明かされる真相はミステリーとして面白いのかもしれませんが、あんまり感動しなかったです…。 その理由は、登場人物もがん闘病描写も淡々としすぎているからですね、多分。 感情移入しにくい。 (がん闘病については、東京タワー オカンとボクと、時々、オトン (新潮文庫) [ リリー・フランキー ]が胸に迫る描写です) このがん消滅の罠 完全寛解の謎 [ 岩木一麻 ]は、「がん」なのに、「一般人によるインフルエンザの感想」よりもだいぶライト。 なんでー。 恐ろしさが真に迫ればよい小説、というわけじゃないですけど、カルカッタ。 ↓そうねボタン(押していただけると励みになります) にほんブログ村 子育てブログ 共働き育児へ にほんブログ村 その他生活ブログ 節約・節約術へ にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
選考委員絶賛、第15回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作!・史上最高レベルの医療本格ミステリー。こんなとんでもない謎を正面に掲げるとは前代未聞、大胆不敵。(大森望)・まったく見当のつかない真相。謎の設定がとにかく素晴らしい。(香山二三郎)・最前線でがん治療に当たる医療現場が抱える今日的問題をテーマに、圧倒的ディテールで描く医学ミステリー。(茶木則雄)・この小説の「売り」は「がん消失」の驚くべき企みとその真相だ。(吉野仁)日本がんセンター呼吸器内科の医師・夏目は、生命保険会社に勤務する森川から、不正受給の可能性があると指摘を受けた。夏目から余命半年の宣告を受けた肺腺がん患者が、リビングニーズ特約で生前給付金3千万円を受け取った後も生存しており、それどころか、その後に病巣が綺麗に消え去っているというのだ。同様の保険支払いが4例立て続けに起きている。不審を抱いた夏目は、変わり者の友人で、同じくがんセンター勤務の羽島とともに、調査を始める。一方、がんを患った有力者たちから支持を受けていたのは、夏目の恩師・西條が理事長を務める湾岸医療センター病院だった。その病院は、がんの早期発見・治療 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 治るはずのないがんは、なぜ消滅したのかー余命半年の宣告を受けたがん患者が、生命保険の生前給付金を受け取ると、その直後、病巣がきれいに消え去ってしまうー。連続して起きるがん消失事件は奇跡か、陰謀か。医師・夏目とがん研究者・羽島が謎に挑む!医療本格ミステリー!2017年第15回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作。 【著者情報】(「BOOK」データベースより) 岩木一麻(イワキカズマ) 1976年、埼玉県生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科修了。国立がん研究センター、放射線医学総合研究所で研究に従事。現在、医療系出版社に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)