酸いも甘いもあるのが「いい小説」だと思うの>>マジカルグランマ [ 柚木麻子 ]
昨今流行りのご都合主義小説にはないんだぜ、この本みたいな「酸いも甘いも」の醍醐味は!
◎マジカルグランマ [ 柚木麻子 ]
便利な世の中になったもので、小説というものは簡単にwebで読めます。
しかも無料で。
駄菓子菓子。
そういったところの小説はやはり、書き手や読み手の現実逃避が色濃いと感じるのです。
世の中、辛いことも楽しいこともたくさんあるはずなのに、妙に辛さの描写が少ない。
残酷描写とかじゃなくて。
なんといいますか、自分は傷つきたくない、優しくしてほしい、というのが前面に出ている。
ときどき読むならいいけど、こればっかり読むのは、辛い。
んで、今回の柚木小説!
柚木には、ちゃんとある。
辛いことも、楽しいことも、
優しいことも、残酷なことも。
だから
酸いも甘いもかみ分け、
そして今後もかみ分けていくであろうグランマたちに、
盛大なる拍手を送りたい気分になりました!
ストーリーの膨らませ要素もすごくかっこよかったし。
もしかしたら、柚木小説の中で一番好きになったかも。
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