葉桜の季節に君を想うということ[ 歌野晶午 ]

作家が新しい本を出した時に、こんな広告文になることがあります。 「あのベストセラー『○○』の著者、最新作!」 とすると、最新作よりも『○○』が気になります。 子どもが生まれてからは小説を読む冊数がバビン!と増えましたが、以前は偏ったものしか読んでいなかったので、昔のベストセラーをよく知らないのです。 で、この本。 最初の数ページで 「うーん、おもしろくないかも…」 なんて思ってしまったのですが、我慢して読み進めたら、十数ページで面白い領域に入ってきました! 最初であきらめなくてよかった! そして終盤では 「うわーーーー!」 と驚く仕掛けが種明かしされます。 思わず、前のほうに戻って、「うわっ!うわっ!」って(笑)。 「女王はかえらない [ 降田天 ]」や、ワロスの「祓え!ミライ{くん・さん}2」みたいにびっくりですよ。 分厚い本だからひるむかもしれませんけど、序盤のつまんないところを過ぎたらあとはサクサクなので、ひるまず読んでくださーい! ↓そうねボタン(押していただけると励みになります) にほんブログ村 子育てブログ 共働き育児へ にほんブログ村 その他生活ブログ 節約・節約術へ にほんブログ村 本ブログ 読書備忘録へ
こと女に関してはからっきし意気地のない後輩・キヨシに拝み倒されて、南麻布の愛子嬢の屋敷を訪ねたのが事件の発端だった──。なんでもやってやろう屋・成瀬将虎は悪質な霊感商法事件に巻き込まれ、一方では運命の女・麻宮さくらとのデートもこなさなければならず大忙し。果たして事件は無事解決するのか、そして将虎とさくらの恋の行方は? 素人探偵の元に持込まれた事件の意外な顛末、そして…!? 最後の一ページまで目が離せない、本格スピリットに満ちた長篇。