What)
もし中国が台湾に侵攻して、日本に飛び火してきたら?という架空の小説。
Why)
この本を読んだときは、台湾が一番ピリピリだと思っていました。
How)
様々なシミュレーションが考えられますが…これは脚色が逸品!
この本が刊行された時は、最も危険度が高いと思っていました「中国軍による台湾侵攻」。
のちにロシア軍がウクライナ侵攻となったわけですが…台湾侵攻の脅威が去ったわけではありません。
本の内容とは関係なく、現実的な日本の立場は、ウクライナに近い状態になりそうです。
内閣がよっぽどアウトレイジじゃない限り。
中国軍による南シナ海東沙島奇襲作戦に端を発した東シナ海の戦いは、主戦場を尖閣諸島魚釣島へと移し、激戦が繰り広げられた。
土門康平率いる〈サイレント・コア〉部隊は台湾軍と共同作戦を取りながら、米軍の協力を得て、中国軍を島から撤退させることに成功する。
その頃、成田空港に降り立った人民解放軍の秘密部隊が、ベトナム人技能実習生グループを装って、「超限戦」の作戦を開始。日本をブラックアウトさせた。中国の狙いは、日本同様ブラックアウトした台湾への侵攻。
人民解放軍の大艦隊がついに台湾へと迫る。
といったところで、様々なシミュレーションが考えられる事案です。
この本の取り扱いはというと…
侵攻シナリオのリアリティについて、様々なミリオタから指摘はあるでしょうが、気にしなくていいっす。
(ミリオタはうるさい人が多い)
脚色がとにかくおもしろいから、気にしなくていい!
序章から、タワマン住まいのVERY妻(端役)が出ててきて、素っ頓狂をやらかしてくれます。
いいですね、こういう人間に当たるスポットライトの数々。
主要人物が交代しながらの視点で描かれているのですが、
「よくぞ日本人の国民性をここまで巧みに描写したな!」
という、胸アツな展開です。
世田谷区の民度について語られたりするところがまた、良いですね。
街の住人がフィクションながらもリアルで面白い。
小説の中ではバチクソに緊張感が高まっているというのに、住んでみたくなりましたよ、世田谷区!(笑)
そして、なぜだかイラストがイモっぽい。
駄菓子菓子、女性自衛官のリアルなイモっぽさが、これまたアツい。
第1巻、いいところで終わるんですよコレが。
2巻を読むのが楽しみです。
↓本のあらすじはコチラでどうぞ
シリーズ3冊
今週のお題「好きな街」